まちぼうけオバケ、または優しさオバケ

まぶたがガキン!と開く
気持ちよく熟睡できたのは久々である。
身体が軽い。快晴である。
携帯に会社から電話が入っておる。
私は開店時間に起床、つまり寝坊をしました。
連絡を入れて顔を洗いに行ってとバタバタ出かける準備をしながら、耳がおかしいと気づく。
耳が痛い、痛いというか、むちゃくちゃうるさい、何かが大音量?何の音?
と、耳の異質感を辿るように部屋を出ると、
隣室にあるアナログテレビジョン(モニターとして使用できるのでまだ置いてある)の電源が入っており、砂嵐の画面のまま大音量で
ザーーーーーーーーーーーーーーーーーー
となっている。
サンサンと降り注ぐ
午前中の明るすぎる光に照らされている。
おお、砂嵐。
そうか、今となっては砂嵐、アナログテレビ特有の画面だよねーというか、なんで主電源入ってんの????とハッてなる。
いつもなら
熱帯夜で眠れずに、深夜に何度も起きてしまうので、
そんなときもしいきなり隣室から急にホワイトノイズ大音量で聞こえてきたら。
キョーフのズンドコにドシャメシャに叩き落とされていたかもしれない。
疲れているとろくな考えをしないのが人間です。
でも今日に限ってものすごい熟睡していたので
朝に気づいてしまいました。
なんかゴメンて思いました。
オバケが夜中に渾身の念力でテレビジョンの電源を入れて、だれかがやってくるのをフッフッフと怖いキメ顔を準備しながら待機していたらどうしよう。朝4時に空があけてくる中、ナンダヨ、、と少しガッカリしたじゃん絶対。
急いで準備しながらアナログテレビジョンのコンセントをスマヌな所作でさっと抜きました。
家のすぐそばを大きな道路が走ってて夜は大型トラックがじゃんじゃん走るので、違法無線による電波障害で急にテレビのチャンネルが変わったりするパターンのアレもありえます。
あとこれは今ここまでを書きながら思いましたが、
隣室のアホの人の、連日の睡眠不足をみるにみかねたオバケが、渾身の念力で、熟睡効果があるというテレビジョンの砂嵐をアホの人が眠りに入ったあたりで無言で仕掛けてくれたのかもしれない。
ショックです。なにその陰徳。
しかもよく考えてみたら、
帰宅してすぐタイマーを仕掛けないまま強で回転させていた扇風機の電源も朝起きたら切れていた。
まさか、まさかオバケ、、、
扇風機の強の風を直に浴びすぎてアホの人がうっかり死なないように?
く、、、、、、
今私は全身が優しさに包まれています。
地獄に仏とはキミのこと

自由とは 

犬猫は淡々と生きてるようにみえる。実際野良猫のようにごはんや寝床を探して縄張り争いをするとか、すごすぎる。ケンカもこう、わりとしないで最低限な感じも賢いと思う。
自由にみえるものはタフですね。
大雨で沈んだ家屋をニュースでみて明日自分ちがこうなってもしょうがないなと思った。50年前からいつ来てもおかしくないと言われてる大地震もあるし、天災ばかりはいかんともしがたい。困った犬や猫がいたら助けるぞ!とか思うが犬や猫のほうが鋭く生き延びそうで、無策で濁流に飛び込む私が間抜けすぎる。
久しぶりに自由帳を作った。まず筆で自由と書いたら力道山のようなものが出てきた。お腹刺されてもしばらくやせ我慢できるとかすごいですよね。知り合いのお店で呑んでたから大丈夫大丈夫とかってして、かっこいいなと本読んで思ったのを思い出した。
しかし自分の知ってるひとが力道山みたいなことをやりはじめたら空手チョップで気絶させてでも救急車に乗せたい。誰ですか気絶させてひどいとか救急隊員に叱られて結局すいませんすいませんと泣きそうだから考えなしなことはやらないほうがいいしそもそも私のチョップは肩こりの緩和ぐらいにしかならない。

誰かが考えた絵の餅のように焼いてみたくても
必ず下面から膨らむので転がすうちに全方位ふくらむのがお餅の実際 

たのしいお弁当


いつも乗る深夜特急の車掌が
お弁当だと言って石を出し
滲み出る霞を上手に食べている。
弁当いいですね
と言ったら
最近お弁当を覚えたからたのしい
岩から直に食べる以外に持って歩いて栄養補給ができるなんて(意訳)と言っていた
その感覚メインで動くの幼稚園ぐらいまでで
以降忘れていたと思い
そんな喜んで大したものだと言ったら
お弁当はとってもたのしいの!と言って踊り出さんばかりに興奮していた。
無言でうんうんとうなずいて
車掌が口吻で霞を絡め取る食事姿を見ながら茶を飲んだ日を思い出しここにしるす。

つるっとお昼

亜熱帯的な湿度にやられてぐんなりした心身に
冷たい蕎麦がおいしすぎた◯