次!

がんばる。

すぷりんぐ


ついったーを昨年11月から再開してみましたが、おもしろいツイートとか全部読んじゃうので
友達のフォローをなるべく控えて気になることは検索するというSNSとは一体?な結果になっておりますが
イベント調べには本当に便利でよいです。

DEVOの2010年のバンクーバーでのライブ映像をおとといぐらいに見つけてごきげん。
https://youtu.be/655y3TDiBdc


ふぉん

仕事でお客さんの電話を取りまくるのですが
みな個性が強い。
とある常連のおじいさんがいる。
今日は入れ歯がフィットしてるなとかが声の聞き取りやすさでわかる。タフグリップがキマッてない日はとにかくフガフガしている。
このおじいさんからある一時期、必ず屋外から、どうさがせばいいか難しいもの探せという内容の電話がよくかかってきて、屋外は背景の音がすごいし、フガフガだし、おじいさんもこちらにきこえるようにと、受話器のマイクにめちゃくちゃ口を近づけて大きい声を出すので音割れするしで、意思を持った暗号生命体と疎通をこころみているような気がしてくる。
絡んだ糸はほぐせそうなところから始めるしかない。よかれと思っての行為であるのに申し訳ないことだが、受話器から少し口を離して喋っていただけるようにお願いをするのである。
素のアナログ電話感覚がなくなるのがもったいない。
またある時は、話をきいてるうちにこちらが日々の疲労からかボンヤリしているかのような状態になり、やばいやばい、日本語がわからない!と青ざめはじめたら、日本語ではなく、ドイツ語の単語を言ったのちに、単語の綴りをアルファベットで一文字一文字ゆっくりと説明してくれはじめていたのだった!ということもあった。おじいさんからは何が飛び出すがわからない。
それからは母音とイントネーションをよく聞くように気をつけた。
自分の仕事の守備範囲の単語内に正解があるので、質問ゲームのような感触がハマる。
わからないときは、わからなさにイライラされて怒られてもしかたないぐらい聞き返すが、おじいさんはあきらめて怒り出したりせずに何回も言ってくださる。おじいさんは精神がつよい。
○○ですね! とようやく正解を言うと、
ふぉん(うむ)
と必ず言われるのだが、
ふぉん 
の後、次の言葉を言う前にかならず
1秒ぐらい 味のある間がある。
その間に、じじいの大切な寿命を感じる。
私は職務として自分の性能を上げねばならない。
可能なら 
もしもし、
とおじいさんが言って、次に本題を発する前に
○○ですね。かしこまりました。
と言ってみたい。
と言った後の、
ふぉん!!!!!!?!!
をきいてみたい。
(↑ミスティかたやまさんにもらったとある作家さんのてづくりのヌコ。味のある表情に目が留まる瞬間に息が抜ける間がうまれる。)

生命力

先日会ったわかい友達が、

「近所のおじいさんとジムの話をこないだしたんですけど、彼はランニングマシーンにだけは異論を唱えていました。」

と、私におじいさん世代の最新情報をくれた。

その翌々日ミスティと会い、エーデルワイスで小さな手土産の交換などして小さく和んでいたら、隣席でいつのまにか始まっていたおじいさんの集会から、聞き捨てならない言葉が耳に飛び込んできた。

「人間がデジタル化してきとるんだ!」集会
「わしらが若いころは寒さを我慢して外を走っとったが…」

なんの話かしらないが、ランニングマシーンへの異論としか思えない。「人間のデジタル化」ってなんなんですかねと話しながら店を出たがその時は二人とも意味がわからず、気になる単語の一つとして雑談にまぎれ、どこかに消えていった。

その後、最近のお気に入り散歩コースである神宮へ参拝に行き、ミスティが静かに近くの木の観察を始めたので私も見てみたら、それは幹から体毛のような細長い葉っぱをワサワサ生やしている木なのだった。枝先に生えてる葉っぱとあきらかに形がちがうので

「冬毛では?」

という話になる。
寒いから
びっしり生えてるわけではなく生え方まばらな所に生々しいど根性と特有のキモ可愛さを感じたのですが、実際はわかりません。ちなみに蔓ではない。

ブラジルコーヒーに到着し、おもてなしの一環とだいたい何注文してもおいしい店であることによるワクワクから名古屋めしを注文してみた。今のところ喫茶店にしか行っていないので、名古屋の喫茶店文化ツアーということになり、コメダのハンバーガーよりコンパルのエビフライサンドのほうがちゃんと美味しいですなどと話している間に注文の品が届く。ブラジルの鉄板ナポリタンは、焦げ目によってコクと香ばしさを獲得したソーセージと野菜、鉄板とパスタを仲介する薄焼き卵の優しさ、柔らかめパスタに化粧されたケチャップの加減の良さで、あぶらっこくもしょっぱすぎもせずおいしかった。小倉トーストは餡がアツアツのバターがきいたトーストホカホカで、どちらも一人前を半分こして丁度腹八分目になります。
バタで十分
いつのまにかカウンター内から出てきた角田君が「どら名古屋めしだが」と一声かけてまた一瞬でどこかへ行った。土曜の夕方で店内は満席状態なのだった。しおりちゃんがコーヒーを運んできたので「この時間すごいね」と声をかけると「はいー、いつもこうだったりこうじゃなかったりなんですー」と絶妙な説明をしながら大量のコーヒーカップを載せたトレイを抱えてどこかへ行った。ミスティが静かにメニューに書かれたブラジルコーヒーのロゴを観察しはじめ、こう言った。

「これ、昔書いてました」

「書いてた、、、、、、、お手紙とかノートですか?いつごろですか」

「小学生ぐらいの時とか、文字の端っこをこうやったりして」

と、飾り文字の話になる。ブラジルコーヒーのロゴは何となくベルサイユのバラのロゴを思い出させる70年代っぽいロゴです。since1971なのでロゴのムードも70年代なんだとその時気づく。そのまま、小学校ぐらいのとき自分の文字をあみだそうとしますよねーという話の最中、話題のおかげで記憶の果てから出てきた映像を口に出してみた。

「そういえば昔、弟と珠算教室に通ってた時、隣の席に座った弟が開いたノートをぱっと見たら、そろばんで計算した答えの数字が全部、電卓の数字ロゴでびっしり書いてあって、こいつヤバいな(超クール)!と思ったんですけど、講師に持ってったら答えあってるのに注意されてて…」
只者ではない
聞きながら笑いはじめたミスティが

「人間のデジタル化…」

とつぶやき、私は座席でジタバタしながら爆笑したが、活気いっぱいの店内に完全にまぎれていた。




ほのぼの

わかい友達が絵をみにきてくれ、新しく作ったものなど見せてくださり
久々にお話しできていろいろおもしろかった。

散歩中、古書店店頭の99円均一箱に、
日焼けした「いぬのきもち」が放り込んであるのを指さして教えてくれたので、
「いぬのきもちだからワンコインだね」と発したら爆笑していた。
お釣りもワンであることは腹にしまっておいた。

各店のマダムたちがてきぱきと豆掃除をする宵の商店街のようす。
まめ掃除
年に一度の市街戦を終えて事務所か社務所に歩みをすすめる鬼二匹は、
年男たちの三歩うしろを無言でしずしずと歩いており、どこか北斗晶・健介夫妻のようでかわいかったです。